長野県 軽井沢町 1・15サクラソウの会様 (慰霊碑)

2016年1月に長野県軽井沢町で乗客13人と乗員2人が死亡、

26人が重軽傷を負ったスキーツアーバス転落事故で27日、遺族でつくる「1・15サクラソウの会」が
事故現場に建立した「祈りの碑」の除幕式が行われました。

高さ2.2メートル幅1.8メートルの「祈りの碑」は、手を合わせる形を模した石材に13枚のガラスが挟む
デザインです。犠牲となった学生ら13人を合わせた手が囲むイメージで造られました。

遺族らが開いた式典では、事故で犠牲となった首都大学東京2年の田原寛さん=当時(19)=の父、
田原義則さん(52)が「サクラソウの会」を代表して

「碑には二つの思い。一つは犠牲となった13人の子どもたちのことをいつまでも忘れないように。
もう一つは、二度とあのような事故が起きてほしくない再発防止への願いだ」とあいさつ。

「再発防止の思いを人一倍持つ私たちが、その思いを形として残せたことは大きな前進だ」と建立の意義を語りました。

除幕した碑には遺族や関係者らが次々と手を合わせ、花を手向けていました。

式典には、関越道バス事故の岩上剛さん(46)、JR福知山線脱線事故の藤崎光子さん(78)、
笹子トンネル天井板崩落事故の松本邦夫さん(68)、和代さん(68)夫妻、日航機墜落事故の
美谷島邦子さんら公共交通の事故遺族が参加しました。

松本和代さんは「13人を象徴するガラスが
キラキラと輝いていて、未来ある10代20代の若い命が一瞬で亡くなったと思うとたまらない気持ちです」
と語りました。

式典後、田原さんは「事故の責任の所在が法廷で明確にされない限り、再発防止が完結しない。
一日も早く事実を明らかにしてほしい」と、バス運行会社の社長と当時の運行管理者の早期の起訴を求めました。

フォースプレイスよりコメント
「祈りの碑」
13人の若い命を奪ったバス事故を「永劫忘れず」「二度と起こらない為に」と
ご遺会の皆様から慰霊碑のお話をいただき約1年をかけ建立にいたりました。

ご家族様ごとにお話を伺い、故人13人を13枚の「光り墓」アートガラス(ブルー)に、
その下にはご遺族様の思い(祈り)を1枚の「光り墓」アートガラス(オパール)にし表しました。

「光り墓」アートガラスを手で包むイメージで両脇に御影石(稲田石)を配し、碑文、花置きの場所をも一体とし、
全高2.2m 幅1.8m 奥行1.5mとした皆様の思いが形になった慰霊碑となり、それは四季折々の照らす光、
朝日から夕日の照らす光など「光り墓」アートガラスは、様々な表現で、この道を通るドライバーの方々や、
手を合わせに来られる方々の胸に届く慰霊碑でもあり、「永劫忘れず」「二度と起こらない為に」の
メッセージを発信する慰霊碑とし完成いたしました。