お墓の購入の流れや相場は?生前に買う場合の基礎調査や注意点

監修者の紹介
三輪彰
【資格】
一般社団法人 日本石材産業協会認定 お墓ディレクター1級
【経歴】
業界経歴20年以上。 石材メーカーで営業部に所属し、小売店様へ石材店卸で培った豊富な知識と、採石から施工までの一貫体制でお客様のサポートを行う。 昨今では、光り墓や石材コーティングの提案などもしている。

お墓の購入は一生に一度あるかどうかの特別な買い物であると同時に、多くの方にとって初めて経験する出来事でしょう。

 

故人にとっても残された家族にとっても大切なものですから、失敗したくないと思う反面、お墓はいつ買えばいいのか、選び方や購入する際の流れはどうなっているのか、値段の相場はいくらぐらいになるのかなど頭を悩ませることも数多くあります。

 

本記事では、初めてお墓を購入する方でも迷うことのないよう、購入する際の手順や選び方の基準、購入費用の相場や税金との関係、購入時の注意点などを解説します。

 

後悔しないお墓選びのため、購入の際には、どのような準備が必要になるかをしっかりと理解しておきましょう。

 

お墓の購入手順 

 

はじめに、お墓の購入手順を説明していきます。お墓の購入にそれほど厳格なルールは存在しませんが、事前に考えておくべきことや知っておかなければいけないこともあるため、きちんと流れを知ってから進めるようにしましょう。

 

お墓の購入時期を決める

お墓の購入には、いつまでに買うものといったルールは存在しません。購入理由や時期は自分なりの考えで決めれば良いでしょう。

 

とはいえ、最近では、お墓は自分が死んでから遺族が買えばいいという考えは古くなりつつあり、生きている間にお墓を準備される方が増えています。

 

葬儀やお墓、財産分与の計画など、人生の終わりを迎える準備のための活動を「終活」といい、多くの方は60代~70代で終活を意識するようです。お墓の購入に関しても終活をはじめるタイミングを目安にすると良いでしょう。

 

生前にお墓を建てることは仏教で「寿陵(じゅりょう)」と呼ばれ、縁起が良いとされているだけでなく、遺族への負担を減らし、じっくり時間をかけてお墓を選べるメリットがあるため、ぜひ生前からのお墓選びを検討してみてください。

 

墓地(お墓を建てる場所)を決める

お墓を買うには、先にお墓を建てる場所を決めておかなければなりません。墓石を購入するより先に、墓地購入の検討が必要です。

 

購入といっても、墓地の場合は土地を買うわけではなく、墓地内の決められた区画を使用する権利を買っており、墓地にかかる費用は永代使用料または墓地使用料といわれます。

 

墓地を選ぶ際は、立地や周辺環境、料金などがポイントになります。また、墓地はお寺の管理する寺院墓地、都や市が運営する公営墓地、民間で運営する民営墓地の3種類に分かれるため、どれを選ぶかも重要です。

 

寺院墓地はお寺の檀家や同じ宗派でないと入れない場合が多く、公営墓地は使用料・管理費が安い分、競争率が高く制約が多いなど、それぞれにメリット・デメリットがあります。どの墓地が自分の事情に合っているかを考えて選択しましょう。

 

供養形態を決める

自分らしいお墓選びのためには、供養形態の選択も大切です。供養形態には、寺院や霊園にお墓を建てて供養する一般的な方法や、遺骨を自宅で供養する手元供養などがあります。近年は墓地の管理者に永代供養料を支払ってお墓の供養・管理をしてもらう永代供養の人気も高まっています。

 

現代では、将来お墓を供養してくれる子どもがいない方や遺族に負担を残したくないと考える方も多く、永代供養を選択するケースが増えているようです。

 

また、合祀墓や納骨堂、樹木葬、霊廟など種類が豊富なのも永代供養墓の特徴です。なかには、ガラスのお墓「光り墓」を使用した樹木葬を行っている秋川霊園様のように、これまでにない特徴的な供養形態で人気になっている霊園もあります。

 

お墓のデザインや雰囲気をイメージする

お墓には和風や洋風、デザイン性に富んだものなど、様々な形態があり、見た人に与える印象も変わってきます。お墓と聞いて多くの人が思い浮かべる伝統的な和風タイプのほか、最近では外国映画に登場するような洋風のお墓も増えてきました。

 

さらに、凝ったデザインや彫刻を施したり、特別な素材を使ったお墓も登場しています。お墓を購入する際は、自分がどのようなお墓に入りたいか、建てるお墓の雰囲気をしっかりとイメージしてみることが大切です。

以下の記事では、墓石の種類を写真つきで紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

墓石の種類は?石材価格や値段・墓形の特徴を画像付きで紹介

 

情報収集する

墓地や供養形態、お墓の雰囲気やイメージなど条件が固まったら、次は情報収集を行いましょう。チラシやネット、市町村の広報誌などをチェックして情報を集め、気になった墓地に資料請求を行います。

 

ネット検索を利用すると、立地や料金、供養形態など条件を絞り込め、さらに広い範囲で自分に合った墓地を検索できるので便利です。資料を見て、良さそうなら実際に現地見学に行ってみましょう。

 

ほかに、知人や親族、近所の石材店や付き合いのあるお寺などに話をしてみると、墓地を紹介してもらえるケースもあります。墓地選びの際は、一カ所だけでなくいくつかの墓地を比較し、家族ともよく相談して決めるようにしてください。

 

墓地を契約する 

希望を満たす墓地が見つかれば、使用料等の支払いと契約を行います。契約前には必ず見学を行い、現地の環境やアクセス面をチェックしておきましょう。

 

お墓を購入する際、注意しなければならないのが、墓地と墓石を購入する順番です。墓石だけを買っても建てる場所がないと困ってしまうので、必ず墓地を先に確保しましょう。

 

墓地や霊園によって墓石を設置する区画の寸法はバラバラですし、お墓を建てる際の基準やルールになる建墓規定も異なります。墓地によっては指定の石材店が決まっているところもあり、最悪、購入した墓石が使用できなくなるケースも考えられます。

 

まずは墓地の契約を優先し、先に墓石を購入しておくのは絶対に控えるようにしてください。

 

墓石を決める 

墓地が決まれば、いよいよ購入する墓石を選びます。墓石には大きく和型・洋型・デザイン型の3種類があるので、自分に合ったお墓を選びましょう。

 

和型墓石は多くの方がイメージする一般的な長方形のタイプで、洋型墓石は和型よりも少し背が低く幅の広いお墓です。デザイン型は凝った彫刻や異なる2種類の石を組み合わせるなど、オリジナルデザインのお墓で、これまでなかったような新しい墓石も登場しています。

 

その一例といえるのが、アートガラスを使ったお墓である「光り墓」です。名前の通り、光を放つように明るい墓石は、私たちのもつお墓のイメージを変えるとともに、墓石選びに新たな選択肢を与えてくれるでしょう。

 

墓石の種類に関する解説や選び方に関しては、以下の記事でも詳しく紹介しているので参考にしてみてください。

『墓石の選び方とは?墓石の種類やお墓選びポイントを解説』

 

お墓の購入費用

お墓の購入費用は大きく墓石代と墓地使用料に分けられ、平均は170万円程度です。墓地使用料の全国平均は60万~80万円といわれ、東京都130万円、大阪府90万円、愛知県55万円と地域によって差があります。

 

また、どれくらいの広さの区画にするかでも変わり、以下のように同じ墓地でも金額に大きな差が出ます。(注:地域によって異なりますのであくまでも参考です。)

1.00㎡(1.0×1.0m)       38万円
1.50㎡(1.2×1.25m) 57万円
1.80㎡(1.2×1.5m) 68.4万円
2.25㎡(1.5×1.5m) 85.5万円
3.00㎡(1.5×2.0m) 114万円

 

墓石の場合は石種や石の使用量によって価格が決まり、平均は数十万から200万程度といわれます。産地によっても値段は変わり、海外産なら数十万で済む石材代が国産のブランド石だと100万を超える場合もあります。

 

さらに、凝ったデザインや彫刻を施したり、墓誌など付属品が増えたりすると、それだけ施工費用も高くなります。

 

お墓の購入と税金

税金はどれくらいかかるかもお墓の購入で気になるポイントの1つです。お墓の購入時にかかる税金は基本的に消費税のみで、墓石代や設置工事費、墓地の管理費に対して通常と同じく10%課税されます。

 

墓地の使用料は非課税のため消費税はかからず、固定資産税や都市計画税もいりません。逆に、お墓の購入で節税効果が得られるかに関しては、一般的に墓地や墓石を買ったとしても、それだけで所得税や相続税が減るわけではありません。

 

しかし、お墓は相続税法で祭祀財産に分類されて非課税財産として扱われるため、購入するタイミングによっては節税効果が生まれる場合があります。

 

生前に買うと相続対策になる

相続税対策になるのは、生前にお墓を購入した場合です。一例として、親が亡くなったとき、遺産が500万円あり、100万円のお墓を購入するケースで説明します。

 

亡くなった後でお墓を買うと、お墓の100万円も遺産に含まれるため、相続税の対象となる遺産総額は600万円です。しかし、生前に購入しておくと、非課税財産であるお墓は相続税の課税対象から控除されます。

 

そのため、お墓の100万円は親の遺産に含まれず、遺産総額は500万円のままとなり相続税の節税につながります。税制面のメリットを考えると、お墓は生前の購入が望ましいといえるでしょう。

 

お墓の購入時の注意点

生前にお墓を購入すると、イメージに合うお墓をゆっくり検討できるだけでなく、相続税対策など多くのメリットがありますが、注意しなければならないポイントも存在します。生前にお墓を購入する際の注意点を解説します。

 

跡継ぎの有無 

お墓を購入する際は、将来世話をしてくれる人を決めておきましょう。せっかく買ったお墓も放置されると、雑草や苔が繁殖し、墓石が割れるなど荒れ果てた状態になり、最後には荒れ墓や無縁仏になってしまいます。

 

子どもや親族がいても、遠くに住んでいると必ずしも世話をしてくれるとは限りません。事前に誰が引き継ぐか親族間でよく話し合うことが大切です。お墓を購入する際も、墓地の立地やアクセスなど、跡継ぎが墓守(はかもり)をしやすいよう考える必要があります。お墓の購入は自分1人で勝手に決めてしまわないほうがいいでしょう。

 

管理費がかかる 

お墓を購入すると、墓地の使用料や墓石以外にも様々な費用が発生します。その1つが墓地の管理費です。管理費は、墓地内の清掃や水道光熱費、備品の修理・買い替えなどに使用され、毎年支払う必要があります。

 

金額は墓地によって違いますが、5000円〜2万円程度です。寺院墓地なら、ほかにも法要の際にお布施として数万円がかかる場合があります。

 

また、生前に建てたお墓であっても放置すると荒れてしまうため、年に数回は墓地に足を運んで掃除などを行い、きちんと管理する必要があります。

 

デザイン重視でお墓を買うなら「光り墓」

お墓を購入する際は、建てる場所や供養形態を決めてお墓のイメージを定め、情報収集を行い、実際に墓地を契約したり、墓石を購入したりしていきます。

 

お墓を購入するタイミングに決まりはありませんが、生前に買うと縁起が良いといわれ、節税面でも有利です。なにより、自分に合ったお墓をじっくり選べるのが大きな魅力です。

 

デザイン重視で世界に1つしかないお墓を選びたいとお考えの方には「光り墓」がおすすめです。アートガラスで作られた墓石は従来のお墓にはない明るさをもち、年月の経過による劣化にも強く、何百年経っても変わることはありません。

 

世界に1つしかないお墓を実現できるデザインの豊富さは魅力的で、故人への「最後のプレゼント」に最適なお墓といえるでしょう。

 

光り墓について詳細を知りたい方はこちら

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