墓石屋とは?信頼できる石材店の選び方や墓石費用・納骨費用の相場を紹介

監修者の紹介
三輪彰
【資格】
一般社団法人 日本石材産業協会認定 お墓ディレクター1級
【経歴】
業界経歴20年以上。 石材メーカーで営業部に所属し、小売店様へ石材店卸で培った豊富な知識と、採石から施工までの一貫体制でお客様のサポートを行う。 昨今では、光り墓や石材コーティングの提案などもしている。

お墓を建てるために重要となるのが、墓石を扱う墓石屋選びです。お墓を購入するのは初めての経験である方も多いため、どの墓石屋に依頼すればいいのか、悩んでしまうかもしれません。

 

この記事では、お墓選びに欠かせない石材店の選び方をはじめ、墓石にかかる費用や納骨費用についても解説します。

 

墓石屋の仕事内容ってなに?

 

墓石屋と言われても、どのような仕事をしているのか一般の方にはなかなかイメージしにくいことでしょう。そのため、はじめに墓石屋の仕事内容について説明していきます。

 

墓石屋(石材店)は、墓石の販売を主な仕事にしているお店です。加工から建立の基礎工事、設置工事、アフターフォローまで、墓石に関する全般的なサポートを手掛けており、墓石を建てるための霊園や墓地を紹介してくれるところもあります。

 

どんな仕事をしているかは墓石屋によって異なり、なかには販売と加工のみを行っている店もあるため、気になる墓石屋を見つけたら、事前に業務内容を確認しておきましょう。

 

石材店の種類は大きく分けて2つ

 

石材店には2つの種類があり「大手石材店」と「家族経営」の店舗に分かれます。それぞれの特徴についてみていきましょう。

 

全国展開をしている大手石材店

 

全国展開や複数店舗をもつ大手の石材店です。販売実績が開示されており、品質管理もしっかりしている業者が多いため、安心して任せられます。また、小さな石材店に比べると倒産する可能性が低く、保証やアフターフォローが充実しているのも特徴です。

 

守るべき社名やブランドがあり、社内ルールもきちんと決まっているため、誠実な対応を期待でき、トラブルなどが起きる可能性も少ないでしょう。

 

霊園の近くにある家族経営の地元石材店

 

霊園の近くなどにある小規模な石材店で、たいていは家族経営の店舗です。地域密着型で地元に根差した経営をしており、顧客に対して親身になって相談に乗ってくれるケースが多く見受けられます。

 

大手ほどの知名度はないものの、多額の広告宣伝費を使っていないため、墓石の価格が安い傾向にあるのがメリットです。また、大手のように異動や退職で担当者がいなくなってしまう可能性も低く、店主にずっと相談に乗ってもらえるため安心感があります。

 

信頼できる石材店の選び方

お墓を建てる際、特に重要なのが石材店の選び方です。お店ごとに使う石材や加工の仕方、精確さなどが異なります。ここからは、信頼できる石材店を見極めるためのポイントをみていきましょう。

 

親身になって相談できるかどうか

 

石材店を選ぶ際、はじめに確認しておきたいのが対応の誠実さです。お墓は故人と遺族にとっての大切なものですから、要望や現状を丁寧にヒアリングしてくれるお店を選ぶようにしましょう。

 

こちらが納得できるまで、きちんとわかりやすく説明してくれるかどうかも大切です。あまり顧客への配慮が感じられず、無理に契約を急かすような業者は、利益重視で信頼できるとはいえず、よいお墓を建てられない可能性もあります。

 

石材や墓石について知識が豊富かどうか

 

石材や墓石に関する知識をきちんともっているかどうかも石材店選びの大切なポイントです。墓石は、使用する石材の原産地や銘柄、等級、加工方法などによって品質や価格が大きく変わってきます。

 

顧客の要望に合わせたお墓を実現するには、石材や墓石に対する専門的な知識は欠かせません。質問にきちんと答えてくれて、品質表示も正確に行ってくれる業者を選ぶようにしましょう。

 

また、お墓の建立を依頼する場合は、基礎工事など施工に関する知識や技術をもっているかも確認してください。

 

料金が明確かどうか

 

お墓を契約する際には、見積書や契約書を出してもらえて料金が明確な石材店を選びましょう。契約書や見積もりを出すのは当たり前のように思われるかもしれませんが、なかには口頭だけで説明を済ませる業者も存在します。

 

事前に打ち合わせした値段と異なる金額を請求されてトラブルになるケースも実際に起こっているため、料金面に関しては注意が必要です。契約内容や見積り金額を明確にするとともに、必ず書面に残してくれる石材店を選ぶようにしてください。

 

過度な値引きがないかどうか

 

見積りの際、極端な値引きの話を持ちかけてくる石材店には要注意です。お墓は100万円を超える高額な買い物であるため、できるだけ安くしたいと考える方も多いでしょう。

 

しかし、墓石にも相場が決まっており、適正価格で販売している業者なら、値引き額にも限度があるはずです。もし大幅な値引きをすると言ってきた場合、最初の見積り金額が高すぎるか、使用する石材や工事の質を落としている可能性があるため注意しましょう。

 

アフターサービスがあるかどうか

 

墓石では、購入後のアフターサービスや保証も重要になってきます。お墓は建ててしまえば終わりではなく、その後もメンテナンスなどで石材店とは定期的な付き合いが続くケースがほとんどです。

 

一般的に石材店からは、お墓を引き渡す際に約10~20年の保証書をもらえるので、どのような保証内容やアフターサービスがあるかを確認しておきましょう。お墓は頻繁に買い替えるものではないため、購入後のフォローが行き届いていると信頼感もあります。

 

墓石の値段相場

 

一般的な墓石の購入価格は約60万円~200万円ほどが相場となっています。

 

一方で、お墓を建てるには墓石を購入するだけではなく、ほかにも墓地代や墓石を据え付ける工事代がかかり、場合によっては彫刻やデザインなどの費用も必要です。それらを合わせたトータルでのお墓の購入価格は約100万~350万円ほどで、どこにお金をかけるかにより価格は大きく変わります。

 

石材店によって異なるケースも多いため、お墓を購入する際は、複数の業者で見積もりを取るようにすると安心です。

 

墓石屋に納骨をお願いするときの費用やお礼について

お墓の建立後には、納骨室(カロート)の中に遺骨を納める納骨式が必要になります。納骨では、重い墓石を動かさなければならず、特殊な器具も使用するため、石材店に依頼して行ってもらうのが一般的です。墓石屋に納骨をお願いする際の費用やお礼について解説します。

 

納骨費用・彫刻料・運搬費の相場

 

納骨式の際、石材店に支払うお金は、以下のように納骨費用、彫刻料、運搬費(交通費)の3つに分けられます。

 

・納骨費用……約2~3万円。墓石を動かし、納骨室に骨壺を納めるための費用。

・彫刻料……約4万円前後。納骨時、墓石または墓誌に故人の名前を彫刻する費用。

・運搬費、交通費……墓誌を新しく運んでくる場合や墓石屋に遠くから来てもらう場合にかかる費用で、発生しないケースもあります。

 

これらの費用を合計して、納骨では総額7万円前後必要になると考えておきましょう。

 

基本的に表書きは不要!工賃の渡し方

 

石材店に納骨費用を渡す場合、封筒の表には何も書かなくても大丈夫です。お寺へのお布施は不祝儀袋に「お布施」と書くのが一般的ですが、石材店に渡すものは業務への対価になるため、特に表書きは必要ありません。

 

普通の白い封筒を用意し、何も書かずにお金を入れて渡すようにしてください。どうしても表書きを入れたい場合は、「納骨費用」などと書けば良いでしょう。また、最近では現金手渡しではなく銀行振込の石材店も増えています。

 

お礼(寸志)の必要性

 

納骨で石材店に払う費用として、作業料金のほかに寸志を渡すのが一般的になっています。寸志とは業者に対する心づけ(チップ)で、約3,000~5,000円ほどが相場です。絶対に必要と決まっているわけではありませんが、慣習になっているため、払うべきなのか悩む方もいるかもしれません。

 

現代では渡さないケースも多くなっていますが、特別に感謝の気持ちを伝えたいなら用意してもよいでしょう。ただ、あらかじめ見積りにお礼の金額が含まれている石材店もあるため、事前に確認しておくと安心です。

 

複数の見積りをとって信頼できる墓石屋を選ぼう

 

墓石屋選びはお墓を購入する際、とても重要になります。金額だけで決めるのではなく、安心して任せられるかどうか、自分たちが希望するお墓を建ててくれるかどうかを考えて、いくつかの墓石屋から話を聞いてみるとよいでしょう。

 

お墓の金額は石材店によって大きく異なるため、必ず複数の業者から見積りをとるようにしてください。

 

最近では、墓石のデザインも非常にバリエーション豊富になっており、ガラスを取り入れて、キラキラと光り輝く「光り墓」も人気を集めています。

 

故人への「最後のプレゼント」に特別なお墓が欲しいと思われる方は、ぜひお気軽にご相談ください。資料請求も承っています。

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