墓石の値段相場は?墓石の種類・選び方・お墓相場を徹底解説

監修者の紹介
三輪彰
【資格】
一般社団法人 日本石材産業協会認定 お墓ディレクター1級
【経歴】
業界経歴20年以上。 石材メーカーで営業部に所属し、小売店様へ石材店卸で培った豊富な知識と、採石から施工までの一貫体制でお客様のサポートを行う。 昨今では、光り墓や石材コーティングの提案などもしている。

お墓の購入は一生に一度あるかないかの大切な買い物です。故人のためにお墓を建てようとしている方や生前に自分の墓石を選びたいと考えている方にとって、気になるのがお墓を購入する際の費用ではないでしょうか。

 

この記事では、お墓を建てるときにかかる費用や価格相場、墓石の選び方を解説します。お墓で後悔しないために、どのような費用が必要になるかをしっかり理解した上で、お墓選びをはじめましょう。

 

墓石(ぼせき・はかいし)とは

お墓の標(しるし)として建てられる石を墓石(ぼせき・はかいし)といいます。日本では墓に墓石を設置する様式が一般的で、墓石そのものを墓と呼ぶ場合もあります。

 

もともとは上流階級だけのものでしたが、江戸時代頃から庶民のお墓にも定着し、明治時代になると家制度によって墓石は家ごとのものになりました。

 

法律用語には墳墓という言葉がありますが、これは遺骨や遺体など死者を埋葬する場所を指し、墓石だけでなく境界石やカロート、外柵などお墓全体を含みます。

 

墓石は名前の通り石でできており、家名や題目、建之者名、建之年月日、故人の名前、戒名、没年、家紋などを刻むのが一般的です。墓石には伝統的な和型やモダンな洋型などいくつかの形態があり、最近では個性豊かなデザイン型のものも増えています。

 

墓石の平均費用?お墓にかかる費用内訳 


続いては、実際に墓石を購入するとき、多くの方が気にする費用に関してみていきます。

2021年に行われたアンケート結果では、一般墓の平均購入価格は169万円でした。全体の約半数を占める47.7%の方が80万~159万円のお墓を購入しています。

 

ただし、このデータの数字は墓石代だけでなく、お墓を建てるのに必要な土地使用料や墓地の管理費などの費用が合算されています。

そのため、ここではより詳細に、墓石とその他の費用に分け、お墓に必要な費用の内訳と金額の目安について説明します。

 

墓石代(石材・デザイン費) 

お墓にかかる費用のなかで、大きなウエイトを占めるのが墓石代です。

墓石代には、以下のものが含まれます。

 

  • ・石塔やカロート(納骨堂)、外柵、花立、香炉など石材の価格
  • ・花筒、香皿などの金物付属品の価格
  • ・家名や故人の名前、戒名などを刻む基本彫刻料
  • ・墓石に独自の加工を施す場合にはデザイン費や加工代

 

墓石の価格は数十万~200万円程度が平均とされますが、使用する石の種類や産地によって価格が変わります。同じデザインの墓石でも海外産の石材なら数十万円の墓石が国産のブランド石だと100万円以上になることもあります。

また、大きなお墓だと使用する石材の量が増えるため高額となり、オリジナルのデザインにしたりオプションで付属品をつけたりすると追加の費用がかかります。

 

土地利用料(永代使用料)


お墓を建てるためには、墓石だけでなく、墓地に据え付けるための土地使用料が必要になります。墓地での土地利用料は一般的に永代使用料と呼ばれ、区画面積に比例して高くなり、30万~130万円程度が相場です。

 

墓地を使用する契約を結んだときにお墓の持ち主が払うお金で、毎年必要になる管理費とはこの点が異なります。

 

永代使用料を支払うと「使用許可証」が発行され、永代にわたって墓地の使用権が得られます。

一度払ってしまえば更新は不要ですが、使用料とついているように、あくまでも使用する権利であって所有権ではありません。

そのため、墓地を他人に貸したり転売することはできず、使わなくなったときは管理者に返還する必要があります。

 

設置工事費 

墓石を実際に墓地に据え付けるためには、設置工事費用がかかります。

設置工事費は墓石代の中に含まれている場合もありますが、石材店に5万~数十万円程度で依頼するのが一般的です。

 

墓石の設置工事では、墓地の使用区画にコンクリート打ちや杭打ちを行う基礎工事や外柵設置工事、カロートや竿石など墓石本体の据え付け工事などの作業を実施します。

 

新しい墓地の場合には、すでに全体で基礎工事が済ませてあり、必要ない場合もあります。

工事しやすい場所であれば費用は抑えられますが、急斜面や地盤が弱い場所、工事車両が近くに止められない場所など、墓石の搬入・据え付けが難しいと工事費も割高になります。

 

管理費 

お墓を建てた後で墓地の管理やメンテナンスを行ってもらうための費用です。多くは年間管理費と呼ばれ、毎年管理者に支払う必要があります。年間管理費は、水道光熱費や共有部の清掃、施設の改修費用など墓地全体の維持管理のために使われるものです。

お墓がある区画内は基本的にそれぞれの持ち主が自分で管理する必要があります。管理費を払っていても清掃などは自身で行わなければなりません。

 

管理費の相場は5000円~2万円程度ですが、墓地の経営主体により金額が変わります。公営墓地では、4000円程度のところもありますが、お寺の墓地だと5000円〜1万円程度となり、民間の墓地では1万円以上になることもあります。

また、墓地の区画面積に比例する傾向にあるため、大きな区画を契約すると、そのぶん管理費も高額になる事があります。

 

その他 

お墓には墓石代や土地利用料の他にも費用が発生する場合があります。たとえば、水をいれる水鉢や花を供える花立が墓石代に含まれない場合は、必要に応じて別途購入しなくてはいけません。

 

以下の項目では、お墓を建てるときに必要になる可能性がある費用をさらに細かく説明していきます。

 

石塔(せきとう)

石塔とは石でできた仏塔を指し、墓石においては故人の魂が宿る場所とされます。

石塔は竿石・上台・中台・芝台(下台)からなり、家名などが刻まれる竿石をはじめ、墓石の中心になる一番重要な部分です。

 

石塔はデザインや使用する石種によって費用が変わります。一般的には数十万~200万円程度とされますが、高級な石材を使用したり、凝ったデザインにすると費用は高額になっていきます。

 

水鉢
お墓の前にある長方形の水を入れる水受けのくぼみが付いてる石材を水鉢といいます。

仏教の教えでは、故人の霊魂は食べ物を食べず、水をとるとされており、お墓に水を備えることは非常に大切です。

 

水鉢の水は、故人の魂が地上に降りたときの姿を写し出すともいわれ、常に新鮮な水を入れておくべきとされます。

 

水鉢皿を使用する場合は陶器製や錆びにくいステンレス製などがあり、価格は数百円~3000円程度です。

 

花立

お墓参りの際、故人に備える花(仏花)を入れるための石製の容器を花立といいます。

お墓に花を供えるのは、故人や自分自身の心を清らかにする意味があるとされます。

 

花筒は水鉢や石塔などと一緒に墓石の価格に含まれる場合も多いですが、単品での購入も可能です。材質は陶器やステンレス、アルミ、銅製などから選ぶことができ、価格は2000円~1万円程度です。

 

彫刻費(戒名彫刻)

 

墓石に戒名を彫ってもらうための費用で、墓石本体への彫刻と墓誌への彫刻があります。多くの場合、1人目の彫刻費は墓石代に含まれますが、2人目以降は都度料金が必要になります。
墓石への彫刻費は4万~6万円、墓誌の場合は3万~5万円程度で戒名の長さでも変わる場合があります。

墓地で彫刻ができず、石材店に持ち帰って彫刻する場合は、別に運搬費として5万~15万円程度が必要となります。

 

外柵

 

墓石の周囲を取り囲み、隣との境界線になる部分を外柵といいます。墓石と一体化して費用が墓石代に含まれるものもあります。

価格は使用する石種や量、面積によって決まり、30万~75万円程度が相場です。

 

また、外柵は20~30年ほど経つと劣化してきて、ひび割れや傾きが出てくることがあり、状態によってはリフォームが必要になります。小さな修繕なら3万円ほどで済みますが、全体のリフォームでは20万~100万円ほどかかる場合もあります。

 

墓誌 

墓誌とは墓石の傍にある石碑を指し、宗派によっては霊標(れいひょう)や法名碑(ほうみょうひ)などと呼ばれます。

墓誌には故人の名前、戒名、没年月日を刻み、お墓に葬られている人を記録します。

 

墓誌は必ず置かなければならないものではなく、スペースや予算などの関係から設置しない場合もありますが、多数の故人を祀っているお墓には設置されることが多いです。

墓誌にかかる費用は本体が5万~20万円で、さらに彫刻費として1名につき3万~5万円が相場になります。

 

墓石の価格を決める3つのポイントと価格相場

上記でみてきたように、墓石の価格は安いものなら数十万円で済みますが、高いものになると百万円単位になります。

ここまで幅が生まれる理由としては、どのような石材を使用するか、墓石のデザインはどうするかで材料や加工の費用が大きく違ってくるためです。

続いて、墓石の価格を決める3つの要素を紹介します。どの要素にどれくらいのお金が必要になるのか、墓石選びの際に参考にしてみてください。

 

石の種類 

 

石材の種類は墓石の価格を決定する重要な要素です。

 

墓石に使われる石は300種以上あり、「花崗岩(かこうがん)」「閃緑岩(せんりょくがん)」「斑レイ岩(はんれいがん)」「安山岩(あんざんがん)」の4つが代表的です。

これら4種は頑丈で雨風にも強く、年月を経ても劣化しにくいため墓石に最適です。特に花崗岩は御影石とも呼ばれ、墓石として非常によく使われています。

 

同じデザインの墓石でも海外産と国産など、どこで採れた石かで墓石価格が異なります。外国産なら50万~70万円程度で、安いものだと20万~30万円のものもあります。国産の石材では特にブランド力のある石だと100万円を超える場合も多いです。

 

墓石は価格が安いから必ずしも悪いとは限りませんが、余りにも安い石は品質にばらつきの可能性もあるので注意が必要です。一方、高級な石は品質が良く安定していて耐久性も高いので、美しく長持ちしてくれます。

 

墓石のデザインや加工 

 

墓石の価格は、デザインや形態によっても変わってきます。

墓石には縦長の和型、横幅が広い洋型、故人らしい表現ができるデザイン型の3種類にわかれ、どのタイプを選ぶかで費用が異なります。

 

すでに決まったデザインで販売されているものを選べば価格は抑えられますが、オリジナルの墓石や凝ったデザインのものだと加工費などが高額になることもあります。

 

以下、3つのタイプの特徴や費用相場を詳しくみていきます。

 

1.和型

江戸時代に一般的になった伝統的な墓石で、お墓と聞くと多くの方はこのタイプをイメージすることでしょう。

 

竿石・上台・中台・芝台の4つで構成される一般的な和型のほか、墓石に大名の被り物のような傘を被せた大名墓や中台の上に宝珠型や半月型など自然界の5大要素を表す5つの飾りが連なっている五輪塔型など、特徴的なデザインもあります。


伝統的な形態のお墓を好む人やお寺との結びつきが強い西日本、北陸などの地域では和型墓石の人気があります。

 

和型墓石の価格相場は一般型で60万~200万円程度で、五輪塔型などは150万~350万円程度と高額になります。

 

2.洋型 

外国の映画に登場するような横長ですっきりしたデザインの墓石です。

洋型墓石にも以下のように特徴的なデザインのものがあります。

オルガン型は正面に文字を彫る斜面のついたものです。

ウォール型は竿石が縦長のスペースを節約できるタイプで、芝生墓地に名前を刻んだプレートを建てた簡素なタイプはプレート型と呼ばれます。

関東を中心に都市部の霊園ではモダンなデザインの洋型人気が増加する傾向にあり、場所の関係からウォール型が選ばれる場合もあります。

 

洋型墓石の価格も70万~200万円程度で、芝生型の場合は30万~150万円程度と他に比べて安くなります。

 

3.デザイン型 

デザイン型は、故人をイメージしたオリジナルデザインの墓石が多いです。異なる石種を組み合わせたものや彫刻を施したものなどがあります。

 

デザイン型と聞くと、墓石の彫刻など石部分のデザインにこだわったものをイメージしますが、なかには「光り墓」のようにガラスと組み合わせてデザインされた墓石も存在します。

「光り墓」は、アートガラスを使用したガラスの墓石で「ご遺族の心を明るくしたい」という想いからこの名が生まれました。

 

購入者の中には、「故人らしさをお墓に反映したい」「伝統的な墓石では、故人のイメージとギャップがあり困っていた」と相談に来る方も多く、そういった方々が故人への「最後のプレゼント」として「光り墓」を選択しています。

 

「光り墓」の価格相場は幅広く、ガラスのみで30万~200万円の価格帯が多く、お墓(ガラス+墓石)になると100万~1000万円で、平均では200万~300万円です。

 

墓地や石材店のルール

 

石の種類やデザイン以前に、お墓を建てる墓地や石材店、お寺さんのルールによって価格が左右される場合があります。

墓地によっては墓石を購入する石材店が指定されていることがあり、こうした墓地では墓石の値段を比較したり、好きなデザインを選んだりできない事もあります。

 

公営墓地にはないのですが、民営墓地や寺院墓地では指定がある場合も多いです。自由に選べる場合と比べて墓石の価格は高くなる傾向にあるため、公営墓地のほうが墓石の価格を抑えられる可能性があります。

 

墓石の選び方 

ここからは、実際に墓石を選ぶとき、チェックするべきポイントを紹介します。

 

墓石を決めるときは、石の種類やデザインだけでなく、長期間墓石として使用できる頑丈な石か、見た目の美しさはあるかといった石材そのものを選ぶために見るべきポイントがあります。

墓石を選ぶ際の4つのポイントをみていきましょう。

 

産地 

 

産地は墓石の価格を左右する重要な要素であるだけでなく、同じ石でも産地によって特徴が異なります。最近では日本で流通する墓石の多くが中国やインド、韓国、南アフリカなど外国産になっています。

 

国産墓石と聞くと外国産墓石に比べ品質がいいというイメージを持たれる方もいますが、必ずしも国産墓石のほうが優れているとはいえず、そもそも優劣をつける明確な基準はありません。

海外産はリーズナブルな傾向がありますし、品質もさまざまですから、墓石取扱店に話を聞いたり、実際に石材を見て決めるほうがいいでしょう。

 

硬さ(耐久性)

 

お墓は一度建てると、その後何十年にわたって風雨に晒されますし、台風や地震など災害が起きる可能性もあるため耐久性は重要なポイントです。

 

耐久性とは具体的に石の硬さを指します。硬度がなく、耐久性の低い石材を選んでしまうと、経年劣化によるひび割れや破損といったリスクがあります。

 

石の圧縮強度は単位「N/mm2」で表され、御影石であれば「60N/mm2以上」で硬い石材と判断できます。

 

吸水率


墓石には吸水率の低い石を選ぶ必要がありますが、殆どの御影石は吸水率が非常に低いので墓石材として安心して使用出来ます。吸水率とは、石の表面からどれくらい水が浸透するかを表したものです。

 

長い期間、雨に晒されていると墓石はだんだん水を吸って劣化していき、苔やカビが生えたり、ひびが入ったり、鉄分の多い石だと錆びたりします。

 

成分が密になっていて、吸水率の低い石を選べばこうした劣化のリスクを低減できます。吸水率の値は低いほどよく、御影石の場合は5%未満が安全の目安になります。

 

色やキメ

 

墓石の色やキメの細かさは、見た目の美しさにつながる重要な要素です。

墓石は灰色のイメージが強いですが、最近では黒や白、さらには赤や青、緑、ピンクなど個性的な色も人気で、故人をイメージした色や故人が好きだった色を選ぶ方も多いです。

 

同じ石種ならキメは細かいほうが美しいといわれ、価格も高い傾向がありますが、見た目に関しては好みの問題もあり、一概には言えません。

 

ただし、キメが細かい石は成分が密になっているので、墓石のキメは美しさだけでなく吸水率にも影響する場合があります。

 

デザイン性の高い墓石は「光り墓」 

お墓を建てるには、墓石代や墓地の永代使用料、管理費などの費用が必要になり、一般的に数十万から200万円ほどのお金がかかります。墓石の値段は石の種類やデザインによって変わり、高級な石材を使ったり、凝ったデザインにすると、高額となる傾向です。

 

墓石を選ぶ際は金額だけでなく、石の耐久性や吸水率、見た目の美しさなども確認し、長期間使えるものを選ぶようにしましょう。

 

最近では、墓石にこだわる方も増えており、故人への想いを込めて特別なデザインの墓石を選びたい方には「光り墓」がおすすめです。

従来の墓石にはない光を放つような明るさをもつガラスの墓石で、豊富なデザインから故人のイメージに合ったものを選べば、故人への想いを映す「最後のプレゼント」に最適です。

 

墓石を選ぶには価格をはじめ、さまざまな基準がありますが、故人への想いを込めたお墓にしたいと考えている方は、ぜひ「光り墓」のような墓石も検討してみてはいかがでしょうか。

 

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